ジャパンタクシーのインフォメーションディスプレイには残りの走行可能距離が表示されますが、これは取扱説明書によると、過去の平均燃費をもとに算出されているとのことです。「過去の平均」がどれぐらいの期間あるいは走行距離を指しているのかは、説明書に記載が無かったので不明です。
私の場合、担当車は決まっておらず、月の半分ぐらいは同じ車(準担当車?)、もう半分ぐらいは別の車に乗る為、車によって差異があるのが分かります。ある車は満タンで370㎞しか走れない表示なのに対し、ある車は430㎞も走れる表示ということがあります。これはエアコンの使用頻度や担当乗務員の運転・営業スタイルによって変わります。
例えば付け待ち中心の乗務員で、エアコン付けっぱなしで羽田空港長時間待機などをやると当然燃費は落ち、インフォメーションディスプレイの残り走行可能距離が少なくなります。対して付け待ちはほぼせずに流し続け、休憩中は電源とエンジンを停止する乗務員の場合、走行可能距離は長くなるということです。
よって自分の営業がどれぐらいの燃費なのかを知った上で、燃料の残量をタンクのメーターで確認することで、インフォメーションディスプレイの走行可能距離に惑わされず、本当の航続距離を知ることができます。しかし、LPGの特性として、特に夏場はタンクに燃料が残っていてもガス欠症状が出るという報告もありますので、残り5パーセントでタンクが空になると考えるた方がいいと思います。
LPGタンクのメーターはパーセント表示なので、5パーセントというのはジャパンタクシーのタンク容量52リッターに対する5パーセント、つまり2.6リッターほどの残量になります。
タンク容量は52リッターでも、75~80パーセントしか充填できないとのことで、少なく見積もって75パーセントとすると満タンで39リッターになります。そして最後の5パーセント=2.6リッター⇒念のため3リッターは使えないと考えると実質36リッターが使える限界と考えられます。そうなると、燃費12km/lならば432kmほどが安心して走れる距離ということになります。11km/lに下がると396km、猛暑で燃費が悪化し10km/lになると360㎞が航続距離になってしまいます。
燃費と燃料タンクの残量から、何kmまでのロングなら送れるかを確認しておけば、燃料切れに冷や冷やすることはなくなると思います。例えば残り20パーセント表示ならば残り10リッターほどなので実質7リッターほどが使用できる限界、高速ロングならば12km/lは下回らないと思われるので、往復約80㎞
が可能と計算できます。
上記はあくまで計算上なので、燃料ギリギリの営業は自己責任でお願いいたします。
(7/23追記)コメント欄に、ジャパンタクシーでガス欠を起こして給油したら33リッターしか入らなかったという報告がありました。
52リッターの75パーセント入るとして39リッターですが、6リッターを残してガス欠症状が出たということでしょうか。LPGの特性で夏になるとガス欠症状がでやすいらしいですが、このケースも夏の出来事かもしれません。
夏場はLPG冷却スイッチを押すとガス欠症状が改善されることもあるらしいですが、実質33リッターしか使えない可能性があるので、ガス欠はレッカー代が自腹だったり事故扱いになる会社もあることを考えると、やはり給油は早めに行う必要がありそうです。
ちなみに個人でJAFに加入していれば営業車のガス欠でも会員価格が適用とのことで、自家用車を持っている人は万一の安心に加入するのもいいかもしれません。

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コメント
コメント一覧 (7)
LPGの補給は、通常のスタンドでは補給出来ません。
地方では、24時間稼働無し、休日ありのスタンドが有りますので、尚更です。
そうですね、我々東京のドライバーでも、想定外の
超ロングで行った先に24時間営業のスタンドが
無い場合もあるので注意しなくてはなりません。
しかし東名方面の超ロングなら、海老名SAに
24時間営業のLPGスタンドがあるので安心です。
>バッタさん
貴重な情報ありがとうございます!
33リッターとは少ないですね。
記事では75パーセントで39リッター
5パーセント=3リッターは使えない分とすると
ガス欠で満タンにすると36リッター入る想定でしたが、
33リッターとなると、リッター12km/lとしても
396kmしか走れないですね。私は走行距離が少ないので
気にならないですが、つくづく酷い仕様だと思います。
過去の平均が根拠と初めて知りました。なるほどね。
私は過去に3万を超すロングであの数字が0を通り越してーになった事があります。最後は色も黄色に変わるのです。
だけど後部燃料のゲージを見たらまだ20の僅か下程度を指していて営業所に電話で聞いたらまだ100キロは余裕で走るとの事でした。
だけど一応最寄りのガススタンドで少し入れて帰りましたけどね。
それ以来ガス欠の恐怖全く無くなりました500ぐらいは余裕で走るからなと。
とにかく後ろの燃料タンクが一番正確です。
40㎞ぐらいは問題なく走れたという報告もあり、
あの表示で不安を感じるぐらいなら、
タンクを確認するのが一番いいですね。
上でガス欠⇒満タン33リッターしか入らない
という報告もあることから500は厳しいかもしれませんが、
満タンで400㎞と考えてもいいかもしれません。
やはり真夏でしたか、気温が高いとガス欠症状が
出やすいとのことでより気を付けなくてはなりませんね。